発電の仕組み Mechanism of power generation
グリーン電力事業
バイオマス発電の仕組み
バイオマス発電では、以下のようなプロセスで発電し、世の中に電気を送り出しています。
燃料と含水率
木質バイオマス発電では、未使用の木材などから作り出された木質チップを燃料とします。
生木を燃料とする場合には、その含水率が燃焼効率に影響します。水を多く含む木を燃やすと、水分が気体になる際に周囲の熱を奪い、ボイラー内部の温度を下げてしまうからです。
そのため、含水率の低い燃料と混合し、適切な温度調整を行う必要があります。このノウハウは、EF-ONグループの強みです。
-
未利用材(間伐材等)
-
一般木材(製材端材等)
-
未利用材(林地残材等)
-
建築廃材
燃焼で高温・高圧の蒸気を作る
木質バイオマス発電所のボイラーでは、燃焼となる木質チップを燃やし、高温・高圧の蒸気を作り出します。木を燃やして水を沸騰させて生まれた蒸気に、さらに熱を加えて圧力を上げることで、電気を作り出すタービンを回します。
タービンの回転で電気を生み出す
コイルに磁石を通すと電気がつきます。
蒸気と圧力がタービンを回転させ、その回転力を利用して電気を作ります。発電には「電磁誘導」の原理が使われています。コイルのそばで磁石を動かすと、コイルの両端に電気が発生するのが、電磁誘導です。
木質バイオマス発電所でも、この原理で、電気を発生させています。
バイオマス発電所
EF-ONグループの日田発電所を例に、バイオマス発電所の設備と、発電の流れをご紹介します。
-
①受入ホッパー
受入ホッパーから投入された木質チップは、サイロに搬送されます。
-
②木質チップサイロ
木質チップを貯めるサイロ。貯蔵量は700t、約2日分に相当します。
-
③ボイラ
木質チップを燃やし、高温・高圧の蒸気をつくります。
-
④バグフィルター
ボイラー燃焼ガスの中の細かい灰を捉え、大気に出るのを防ぎます。
-
⑤蒸気タービン
発電機を回す駆動装置。ボイラーで作った蒸気を回転力に変換します。
-
⑥復水器
蒸気を水に戻し、再びボイラー給水として使用します。
-
⑦送電設備
発生した電力を66,000Vに変圧し、電力会社の送電線に送ります。
-
⑧中央操作室
発電所全体を24時間体制で制御、監視。有事の際もすばやく対応できます。